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 映画の話(2009年)

               
11.25 「卒業」…青春の1ページ
     昭和43年、就職して2年目。芋太郎青年20才になった。
     楽しい事・悩み事・辛いことが日替わりの毎日。
     そんな頃「卒業」が封切りになった。
     早速見に行った。
     
     ヒロインは、この映画がデビュー作の、
     ダスティン・ホフマン(ベン役)とキャサリン・ロス(エレーン役)。
     大学を卒業したベンだが、自分は何がしたいのか。これからどのように
     生きていくのか見出せない毎日。
     母親ほど年上のロビンソン夫人の誘惑に負け、愛のない不毛な関係。
     なのに、ガールフレンドはロビンソン夫人の娘エレーン。
     バレて当然エレーンとの破局。
     エレーンを追いかけるベン……。
         
     全編に流れる、結成間もないサイモン&ガーファンクルの、「スカボロ・フェア」
     「ミセス・ロビンソン」 「サウンド・オブ・サイレンス」等々。
     20才の青年の胸にどんどん入り込んでくる。
     薄給から小遣い叩いて、LP(サウンドトラック盤)も購入。
     当時この映画で、随分元気をもらった。
         
11,5 邦画…「沈まぬ太陽」
     見たい洋画がなかった。だから、話題になっている「沈まぬ太陽」を見に行った。
     上映時間3時間22分、休憩10分が入る。でも長くてもダレずに観られた。一級品の映画だ。
     渡辺謙、三浦友和、鈴木京香らの演技もさすがと思う。
     一寸不満は、原作を読んでないのでわからなけど、なにか新鮮味か、引付けるものが不足。
     御巣鷹の事故、政治家や大企業幹部の悪だくみ。どこかで見た事のある場面が多い為か。
     最近の映画は迫力があるので、それと比べると”大画面の大型TVドラマ”という感じがした。
     でもこれ、あくまでも芋太郎の感想にすぎません。
     
     観客がけっこう多い。そして、普段映画館に足を運ばない人も多いせいだろうか。
     菓子袋のガサガサ音・おしゃべり・指定席の無視等のマナー違反が気になる。
          
10.25 「地獄の黙示録」…女は強し
     30年程前、団塊世代の同期が、社外社内に”よごし”にするほど居た時代の話である。
     職場の同期の男3〜4人で、仕事のあと映画を見にいくようになった。
     少し経つと何人かの女子社員達が、「わたしも一緒に連れてって」と言ってきた。
     女子が入ると、誘ってないのに男も集まって来る。たちまち十数人に膨れた。
     で、その年カンヌ国際映画祭でグランプリの、「地獄の黙示録」を見ることになった。
     乗用車何台か連ねて、桐生市の映画館への鑑賞ツアーとなった。
           
     帰りに皆で夕食を食べる段になった。
     「焼肉がいいわー」 「私も焼肉ーぅ」 「俺も焼肉」、店は ”肉の万世”に決まってしまった。
     芋太郎、先程の「地獄の黙示録」の残像が鮮明である。
     ベトナム戦争の、ベトコンとアメリカ兵の戦闘シーン・死体が吊るされたシーンがよみがえる。
     女子はキャッキャ、キャッキャはしゃいで肉をつまむ。みんな食欲旺盛。
     こいつら、身体構造・精神構造はどうなっているんだ。可愛い顔して心は鬼か。
     芋太郎の箸は進まない。
     もっと強く(鈍感に)ならなけりゃ、こいつらには負けると思った。
                       
10.15 「3時10分 決断のとき」…ちょっとだけ、タイトル考
     「火天の城」の次の日、「3時10分 決断のとき」を見に行った。
     西部劇は最近では珍しい。まあ楽しめた。でもタイトルが気になった。
     ストーリーは、貧乏牧場主(クリスチャン・ベイル)が罪人(ラッセル・クロウ)を、3時10分ユマ行の
     列車に乗せるまでを描いている。確かにヒロインは、貧乏から抜け出そう、息子達に
     誇れることを一生に一度くらいはやろう、と決断するのだが。
     原題は「3:10 TO YUMA」。邦題は「3時10分発 ユマ行 」の様なので良いのでは。
     説明しようとするような言葉は、どうも引っ掛かる。
     最初に感じたのは「俺たちに明日はない」。原題の「BONNIE AND CLYDE」
     を直訳の方が良いと当時も思った。
     その後も、何回か疑問を感じることがあった。
     でもこのテーマを発展させられない。英語を知らない芋太郎には無理がある。
     
     だから話を横道へそらす。
     最近のテレビは字幕が多い。なぜ日本語を話してるのに、日本語の字幕なのかねぇ。
     慣れていく自分が、段々退化していく様に感じてしまう。
     どうせなら、ら抜き言葉等もそのまま字幕にし、正しくはこうですと注釈したらどうですか。
     なら少しは意義があるとおもうのだが。
     コンビニ言葉も引っ掛かる。殆どの言葉がスムーズに頭を通過して行かない。
     「こちら唐揚弁当になります」
     「ご注文の方、これで宜しいでしょうか」
     「10,000円からお預かりします」
     「おつり1,000円札で大丈夫でしょうか」
     こんなの気になる芋太郎、頭が固いんでしょうかねぇ。
     
10.5 邦画…「火天の城」
    久し振りに邦画を見た。「火天の城」だ。
    上映時間2時間29分、制作費15億円の大型時代劇ということで、期待して入場。
    
    宮大工夫婦役の西田敏行と大竹しのぶの演技は、さすが、泣ける。
    しかし、何をみせたいのかハッキリしない。
    宮大工の仕事ぶりが堪能出来たわけでなし。
   、建築物(城)の、木組みや内装のすばらしさに驚かされたわけでなし。
    戦闘や焼け落ちる城のシーンもない。
   、人間ドラマを濃く描いているわけでもない。
    なんか中途半端でないかなぁ。
    エンディングになっても、「これで終わり?」。
    欲求不満状態で家路に着く芋太郎であった。
    
9.15 邦画…「雪之丞変化」
    芋太郎、邦画を全く見ない訳ではない。一番最近は「釣りバカ日誌」をみた。
    「釣りバカ日誌」シリーズは次回作で終了らしい。残念である。
    
    一番昔見たのを思い出してみようとすると、「雪之丞変化」が浮かんできた。
    当時の芋太郎少年が10才くらいか、昭和32〜33年頃。美空ひばり主演、総天然色。
    当時は学校の庭に白幕を張り、地面にゴザを敷いて、地区民皆で見たような記憶がある。
    この頃のは、まずニュースをやる。その後本編が始まる。映画館の場合も同様だ。
    映画は、大変大きな娯楽だったのだろう。場面によっては拍手も起こった。
    
    最近は物忘れがひどい上に、何せ50年前のこと、記憶がおぼろげである。
    覚えているのは、美空ひばりが二役か三役していたのと、雪之丞が籠に乗って観客が待つ
    芝居小屋へ急ぐ、ラストシーンだけである。
    
 8.25 「レスラー」…上半期No1決定
     芋太郎が選ぶ2009年上半期No1洋画は、「レスラー」です。
     これは6/24に見た。
     ヒロインは、昔人気プロレスラーだったが、今はどさまわりの中年レスラー。
     このプロレスの試合の描写が迫力ある。有刺鉄線が刺さったり、ホチキスを身体に打ち込む
     などする。八百長とはいえ、レスラー達もやる気充分。
     しかし、派手なリングファイトも客を集める為。時代の流れに取り残されたどさまわりレスラー
     達の悲哀が漂う。それに安いファイトマネーや、惨めなサイン会。
     心臓発作で医者から引退を進められる。疎遠な娘との関係修復も失敗。
     思いを寄せるストリッパーとは心が通うが、やはり孤独。
     落ちぶれても現役レスラー。誇りを持っている。自分の居場所はリング。
     だから命を賭けてトップロープから必殺技を繰り出す。
8.15 鑑賞マナー
       6/30「スラムドッグ・ミリオネア」を見に行く。
       予約済席は7〜8席。いつもの様に、周りががら空きの席を確保。
       予告映画が始まる頃、隣に女が座った。感じの悪い奴だ。
       がら空きなのになぜ隣に座るんだ。手に大きなお菓子の箱を持っている。
       直ぐに食べ始めた。音を立てて。本編が始まっても止まらない。
       注意したって聞くタマではなさそうだ。大声で反撃して来るだろう。
       芋太郎も、時間によってはサンドイッチを持って行く場合はある。
       でも、臭いがしないもの、音のしないものを気を使いつつ食べる。
       本編が始まるのを待って、4つ離れた席へ移動。女は笑っている。
       芋太郎、気持を映画に集中する。
       
8.5 「マイ・フェア・レディ」…初ナンパ?
       高校3年の時、正月映画を熊谷市の文映に見に行った。
       「南太平洋」と「マイ・フェア・レディ」のミュージカル二本立てだった。
       それはもらった鑑賞券だった。入場しようとしたら、キップ切りのお兄ちゃんが、
       「これはペアー券だからもったいないよ。誰かさそったほうがいいよ」と言う。
       今なら、大きなお世話だとそのまま入場だが、当時の芋太郎少年世間知らずである。
       通りへ出る。映画館の方へ和服姿の女のひとが歩いて来る。二十歳過ぎたくらいか。
       「一緒に映画見ませんか」、芋太郎言ってしまったのだ。
       その人「エエ!!」一瞬驚いた。一呼吸おいてから、何んと「はい、いいですよ」なのだ。
       さらに「お礼に映画の後、私がお茶をおごります」と言ってくれた。
       館内に入場すると、正月でもあり大混雑。空席はポツンポツンと数席、並んだ空席など
       ない。別々に座りましょうということになった。
       この話は結局、そこで終わり。大混雑が一斉に退場では、お互い見つけられない。
       芋太郎、その後ナンパなどしたこと無い。
7.14 「俺たちに明日はない」(ボニーとクライド)
       20才頃見た映画である。
       実にかっこ良い銀行強盗だ。警察が悪の組織みたいだ。銃弾が飛び交い、血も飛交った。
       今の映画の迫力とは比べるべくもないが、当時は衝撃的だった。
       特に、待ち伏せされた警官に2人が蜂の巣にされるラストシーン。体中に銃弾の穴が
       あいて行くのがスローモーションで映る。
       ボニー役のフェイ・ダナウェイはまだ新人女優。クライド役のウォーレン・ビューティは、
       彼女はボニーのイメージに会わないと拒否する。そこでフェイ・ダナウェイは10s減量し
       役作り。ウォーレン・ビューティも納得した。そして、この一作で一躍トップ女優になった。
       こういう芋太郎の知識は、殆どが当時読んでいた「スクリーン」誌の記憶である。
       
       今「人生に乾杯」という映画が封切りになっている。
       ハンガリーの老夫婦版「俺たちに明日はない」だそうだ。
       81才と70才の年金生活の夫婦が銀行強盗をする。
       見ようと思い調べたら、上映館は秋田・東京・愛知・大阪・福岡のみ。
       何ということだ。鑑賞困難ではないか。
        
6.25 「瀧の白糸」
       今年の2月、ある人に薦められ無声映画を見る機会があった。
       「瀧の白糸」 監督/溝口健二 原作/泉鏡花 主演/入江たか子、岡田時彦
       1933年作品 上映時間98分
       活動弁士/澤登翠(サワトミドリ) 音楽/GL湯浅ジュウイチ、FL鈴木真紀子
       調べてみた。
       入江たか子:1911年2月生まれ、身長162p、体重51s、B82p、W64p、H89p
             の見事なプロポーション。着物姿も美しいが、洋装の着こなしでは当時の日本
             の女優には並ぶ者がいなかった。
             山田五十鈴・原節子とともに、日本映画史上の三大美人。
             戦後は怪談映画の化け猫女優として名を馳せた。
             1995年1月没(享年83才)入江若葉は娘。
       活動弁士さん(女性)も有名な方らしい。台詞からストーリーまで語ってくれ、引込まれる。
       昭和初期の雰囲気充分。女水芸師瀧の白糸の物語で、芋太郎大満足の宵でした。
       
6.8 映画三昧
      『晴耕雨読・時々映画』生活の私、芋太郎。
      直近6ヶ月の鑑賞映画は、
       6/5「消されたヘッドライン」
       5/29「スタートレック」 5/25「天使と悪魔」
       4/27「グラン・トリノ」 4/13「レッドクリフ P2」 4/8「ウオッチメン」
       3/25「ワレキューレ」 3/2「オーストラリア」
       2/23「チェンジリング」 2/18「フェイクシティ」 2/12「ベンジャミン・バトン」
       1/27「007 慰めの報酬」 1/15「チェ 28歳の革命」
       1/5「ワールド・オブ・ライズ」
       12/26「地球が静止する日」 12/16「D−WARS」
       12/11「センターオブ・ジ・アース」 12/3「デス・レース」
      合い間に昔見逃したのを、図書館のビデオを借りて見ている。結構多忙である。
      今はどこの映画館も"シニア\1,000"。「見た目でいいだろう」と言っても、殆んどが証明する
      ものを提示しろと言う。もう顔を覚えたであろう受付までもだ。まあ怒る事でもないか。
      2/18は観客が自分一人だった。初めての経験。
      6/5は、ケータイを開きっ放し(明るくて見ずらい)の若者に、「ケータイ止めんか!」
      と少し大きな声を出してしまった。
  6.1 カーシアター
       以前は太田市に車で見られる映画館があった。昼間はショッピングセンターの駐車場
       だが、夜は映画館になる。我が家から近かった。途中信号1つしかない。
       息子2人を連れて見に行ったことがある。「スーパーマリオ」か「きん肉マン」だったろうか。
       駐車場に着くと、ワンボックスカーは最後列に停める様指示される。
       係員が、カーラジオのアンテナにコードをつなぐ。ラジオを言われた周波数に合わせると、
       ラジオから映画の音声がでてくる。なるほど。
       息子達は前席で鑑賞、私は後席へ移動。
       そしてクーラーボックスから飲み物(B)を出して……至福の時間。
       20年前のことなので、もう時効でしょう。
5.25 館内に響く叫び声
         19才頃、中劇で「暗くなるまで待って」を見ていた。
       オードリー・ヘップバーンが盲目の人妻役である。
       住んでいるアパートへ、麻薬の組織員が麻薬入り人形を探しに来る。
       真っ暗な部屋の中、オードリーがあわや後ろから襲われそうな場面。
       その時、「ギャー」と大きな叫び声が館内に響き渡る。
       若い女性がその場面に驚いたのです。私も他の観客も、映画より「ギャー」にびっくりした。
       声の主は、きっと心の優しい女性でしょう。当時は擦(す)れてない人がまだ多かった。
4.10 私が初期( 昭和40年)の頃見た映画で、とりあえず頭に浮かぶものは、、
       「史上最大の作戦」…ジョン・ウエィン、ヘンリー・フォンダ、ロバート・ミッチャム、ショーン・
             コネリー等、大スターがわんさと出ていた。
             この日本での題名は、映画評論家の水野晴郎氏が付けたそうです。
       「アラビアのロレンス」…たぶんウトウトしながら見ていた。あまり良く覚えていない。
       「クレオパトラ」…エリザベス・テイラーです。
             後に、多分雑誌「スクリーン」で読んだのですが、リズは写真に撮られる時、
             手の甲は写させなかったそうです。(手は化粧しないから、年齢が隠せない)
       「大脱走」…スティーブ・マックインの、オートバイと独房内の一人キャッチボールがかっこ
             良かった。
       「サウンド・オブ・ミュージック」「メリーポピンズ」「マイフェア・レディ」…
             ジュリー・アンドリュースとオードリー・ヘップバーンは、今でも一番好きな女優
             です。3オクターブ出るそうなJ・アンドリュースの透明な声には、しびれた。
             O・ヘップバーンは「M・F・レディ」で自声で唄いたくて、レッスンにも励み
             ました。しかしOKが出ず、舞台で演じていたアンドリュースの声に吹き替えと
             なってしまい、大変残念がったそうです。
       「夕日のガンマン」…テレビの「ローハイド」で、牛追いのサブリーダーを演じていたクリント
             ・イーストウッドが、イタリアに渡り賞金稼ぎ役でかっこ良く登場して来た。
             リー・バン・クリーフが良い味を出し、印象的だった。
2009.4.1  洋画鑑賞の始まり。
         映画の魅力にはまったのは、たしか昭和40年(高校2年)の頃。
         当時行った映画館は、栃木県足利市の「京王」「中劇」、埼玉県熊谷市の「文映」
         群馬県太田市は「大勝館」「電気館」の名が頭に残っている。
         しかし、専ら通ったのは、足利市だった。
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