映画の話(2011,12年) |
11/11/25 「マネーボール」「コンテイジョン」 地味な映画を2本見に出かけた。 ☆ 「マネーボール」 10分前入場。 我が人生二度目の、観客一人の映画鑑賞かな?と言う状況。 5分前、一人来た。予告編中にもう一人で都合3人。 予想以上の不入りだ。 メジャーリーガーから弱小球団アスレチックスのGMに転職したビリービーン(ブラット・ピット)。 2002年、「マネーボール理論」を導入し、チームの立て直しを図る。 低予算で欠陥品と言われる選手を集め、能力を引き出す。 例えば、肩を痛めた捕手だが出塁率の良さを買い、一塁手として取る。 古株のスカウトマン・監督らが猛反発する。 敗戦が続くが、貫き通す。 やがて実を結び、公式戦20連勝のア・リーグ新記録を作る。 元野球選手達が選手役で出ているそうだ。イチローの映像も一瞬現われる。 メジャーの裏側も見えて興味深い。 こういうのは一般受けしないのだろうか。 ☆ 「コンテイジョン」 「マネーボール」の20分後、再入場。 叉も我が人生二度目の、観客一人の映画鑑賞かな?と言う状況。 5分前、中年女性二人組が来て都合3人。 もっとも、こちらの不入りは予想してた通りだ。 新型ウイルスが発生。患者は世界中で発生する。いずれも香港を訪れた人。 WHO(世界保健機構)の活動。患者たちそれぞれの対応。警察による発生地区の封鎖。 スーパーは荒らされ略奪、配給物の取り合い、噂で品不足になる効かないワクチン。 ワクチン欲しさのテロ行為、恋人だけに情報を教えるワクチン開発の博士。 政府は情報を隠している、とネットで流そうとする男。 どれも実際に起こりそうな事だ。 ドキュメンタリータッチで描かれている。 もっと大パニックの映画にしないと、観客は集まらないということか。 11/10/25 「一命」 「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アドベンチャー」 短い題名と、長ったらしい題名のを見てきた。 「一命」 これの原作、以前読んでる。 海老蔵:満島ひかりの父親で、孫までいるのは老け役過ぎでしょうか。 目の演技はさすが。 映像:3Dだそうだが、2Dで充分。2Dで見たのは正解だった様だ。 満島ひかり:可愛いので、極貧生活や病弱が似合わないかな。 殺陣:竹光の浪人一人VS井伊藩の真剣の何十人もの侍。 なのだからもっと刀傷ないと不自然。 ☆ 「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アドベンチャー」 予告編:ヒーローを誕生させた。次回以降の映画をお楽しみにという事の様だ。 武器:盾が最大の武器。他にも何か与えて。 続編:ガキ向けにしないで、大人でも楽しめるのをお願いしたい。 11/10/15 「猿の惑星 創世記」 チャールトン・ヘストン主演の「猿の惑星」を見たのが、40年程前。 2000年後の地球。核戦争で滅びていた。 地球と知らずに不時着したティラー隊長(C・ヘストン)の宇宙船。 そこは猿が支配する世界。 猿が狩をして、人間を捕まえる。 人間は檻に入れられ、言葉を持たない。 ゴリラの軍隊もいる。 しかし猿のリーダーだけは、人間文明の跡(ビル、地下鉄等)が 残っている場所を知っている。 斬新奇抜なストーリー。 ティラー隊長が、ここは地球だったと知る衝撃的なラストシーン。 チャールトン・ヘストンも良かった。 しかし何といっても、猿の特殊メイクに一番驚いた。 その後続編が幾つも作られた。 ☆ 今回のは、猿が人間を支配する様になった事の始まりだ。 アルツハイマーの新薬を、実験でチンパンジーに投与した。 チンパンジーの知能が格段に伸びる。 このチンパンジーの子供(シーザー)が高い知能を引き継いでいた。 成長したシーザーは、自分は何なのか?疑問を持つ。 仲間の猿を解放したいし、育ててくれた人間と別れ難いし、悩む。 この映画では、高い知能の猿の集団が生れたところまでだ。 今はCGで本物と見分けつかないけど、昔の特殊メイクも味があった。 続編が作られるのだろうか。 11/10/05 「大脱走」 11/4、「午前十時の映画祭」の「大脱走」を見に出掛けた。 予想に反して観客少な目。 紅葉シーズンに入ったので、人がそっちへ流れたのかなと推測。 年齢高めなのは、昔見て良かったので叉見たいと言うが多いと推測。 約3時間の長い上映時間は忘れていた。 「大脱走」については昨年のこのページで書いてるので、内容は省略させてもらう。 ☆ 終了後急いで1時間離れた映画館へ移動。 「ワイルド・スピード MEGA MAX」だ。 こちらも約2.5時間の上映時間だ。 映画漬けの一日は、さすがに尻痛い。体固まった。疲れた。 今日はもう、これで筆(マウス)を置きます。 11/09/25 「サンクタム」 「世界侵略・ロサンゼルス決戦」 今日は、東日本大震災で公開延期になっていた2作品を見た。 ☆ 「サンクタム」。 「アバター」のジェームス・キャメロン総指揮3Dということで、劇場側も期待してるのだろう。 一番座席数の多いシアターが充てられていた。でも観客少ない目。 舞台は、パプア・ニューギニアのジャングル地帯で発見された巨大な洞窟。 著名な探検家フランクのチームが調査している。 サイクロンが発生し増水、地下深くに閉じ込められてしまう。 洞窟は海に繋がっていると信じ、さらに奥へ進んで行く。 実話をもとにしている。 だから、巨大生物も、エイリアンも、スーパーマンも登場しない。 雄大な自然と、探検家親子と、探検チ−ムの話。 狭い空間と巨大な空間、水中、暗闇。3D映像は良かった。 人間ドラマの部分は、予想の範囲内の展開というところか。 ☆ 「世界侵略:ロサンゼルス決戦」 公開を待ってたやつだ。 宇宙人が多分、地球の水資源を欲しがって侵略してきた。 世界中の大都市が攻撃されてる。 ロサンゼルス市街の、民間人を救助に向かった海兵隊の活躍の話、 最初ダラダラしてたけど、後は戦闘に次ぐ戦闘。 ロサンゼルスは地上を宇宙人に圧され、制空権も奪われる。 でも、戦闘力は結構拮抗してる。 海兵隊もライフル、手榴弾など通常の武器。 宇宙人も、地球に攻撃して来る程進化してる筈なのに、海兵隊と互角。 この数人の海兵隊の活躍で敵の司令塔を破壊。 理屈をこねずに楽しむには、最高!!。 11/09/05 「ツリー・オブ・ライフ」 今年のカンヌ国際映画祭で、パルムドール受賞だとか。 ブラット・ピット、ショーン・ベンが共演と言ってるし。 『父さん、あの頃の僕はあなたが嫌いだった』ってテレビCM流してるし。 映画館で何度も見せられた予告編だって、テレビCMと同じだし。 ストーリーのある映画だと思って見に行くよ。 俺だけじゃないだろう。皆んなそう思って見に来た筈だ。 なのに、こういう映画だ。 途中で席を立つ人がいなかったのが不思議だ。 腹が立つのは、”テレビCM”と”予告編”だ。 本編の面白くない部分を隠してるじゃないか。 ☆ 哲学的、宗教的なナレーション、BGM。 宇宙、噴火、クラゲ、恐竜、… …。 「地球誕生」「生命の神秘」⇒「父と息子の葛藤?」へ話しを持っていくの?。 しかし、何と、絶賛する評論家や映画ファンは結構多い。 本当に本心から絶賛してるの。 この映画が理解出来なけりゃ、映画ファンじゃないとでも言うの。 本当に楽しく2時間半を過ごしたの。 ホントに眠くならないの。うっそーぉ。 11/08/25 「ベン・ハー」 19才頃見た。叉見たくなった。 「午前十時の映画祭」の最終日。観客は多い。 「十戒」と混じってた記憶が整理できた。 ☆ 1960年公開、上映時間約4時間(途中休憩9分含む)。 ウイリアム・ワイラー監督、チャールトン・ヘストン主演。 構想10年、製作6年半、制作費1,500万j、台詞のある役365人、総出演者5万人超、 撮影フィルム380q、アカデミー賞11部門受賞。 ハイライトの、古代エルサレム競技場の戦車競技シーンは15分。 ローマの78,000uの石切り場に、1,000人超の労働者が2年かけてセットを作り、 3ヶ月をかけて撮影。 ☆ 紀元26年、ローマ軍に征服され、属州となったユダヤ。 ローマ人を憎むユダヤ人。 ユダヤの名門ハー家の当主ジュダ・ベン・ハー。 妹が誤ってローマ総督に屋根瓦を落としてしまう。 妹をかばって囚人となる。 母と妹も投獄され、やがてハンセン病に冒される。 復讐に燃えるベン・ハー。 ローマ艦隊の長官を救った功績で帰郷する。 そして、友でありながら自分達を見捨てたローマ人司令官メッサラを討つ。 母と妹の惨状を知り、憎しみを燃やす。 やがて、”ナザレのお方”(イエス・キリスト)により、憎しみの心が消えていく。 ローマ艦隊VSマケドニア艦隊の海戦,競技場の二輪戦車競技など。 大スペクタクルが見せ場と思いきや、イエス・キリストの”魂の救済”がテーマだ。 11/08/05 「トランスフォマー/ダークサイド・ムーン 3D」 車がロボットに変身だって。なんだ馬鹿馬鹿しい映画だ。 と思いながら、第1作、第2作、今回の第3作と全部見てしまった。 今回が最終作らしい。 お馴染みの、変身が得意な宇宙金属生命体トランスホーマーの、 善玉”オートボット”と悪玉”ディセコン”の戦いだ。3Dだ。 悪玉”ディセコン”は、地球の征服を企んでいる。 善玉”オートボット”は、それから地球を守る人類の味方。 ☆ 初めて月面着陸したアポロ11号は、実は月に不時着している宇宙船の調査が目的だった。 というのから、話は展開していく。 ディセコンは人類60億人を、資源としてこき使おうと企てる。 その為、自分の星を地球とくっ付けてしまおうとする。 悪玉側の、大蛇の様な巨大ディセコンの高層ビル破壊は圧巻だ。 特殊部隊が戦闘機からダイビングし滑空する場面、一瞬忍者を連想した。 ”オートボット”VS”ディセコン”、”ディセコン”VS特殊部隊の戦闘も迫力満点。 今回の第3作は出色の出来だ。 しかし、どうして米国人の考えるロボット(トランスホーマー)はこんな顔なんだろな。 善玉だけでも、もっとなんとかならんか。 狩猟民族と農耕民族の違いか。キリストとブッタの違いか。解からん。 そういえばその昔、鉄腕アトムの米国版マンガも、原作の可愛らしさが消えてた。 とにかく、善玉”オートボット”と人類の勝利でハッピーエンド。 上映時間2時間45分もあっと言う間だった。 11/07/25 絶滅したかウエスタン 邦画は昔から時代劇は多い。 今も次々封切りされる。 藤沢周平作品に偏る傾向があるけれど。 テレビドラマや舞台でも、時代劇は良く見掛ける。 洋画は西部劇が少ない。 SF・アクション・ファンタジーものが花盛りだ。 芋太郎、嫌いではないが、少し食傷気味。 牧場・砂漠・牛・インディアン・保安官・カウボーイ・ライフル・拳銃・酒場 ・カウボーイハット・幌馬車・馬・鞍・酒場女・干し肉・草原・野宿 … …。 懐かしいね。 見たいのだけど、需要が無いので製作されないのかね。 11/07/15 「小川の辺」 40才以上を中高年と言うそうだ。 この映画、観客は中高年がわんさと押し掛けて来てる。 東山紀之、整った顔立ち、ボディビルで鍛えた締まった体、凛とした演技。 オバサン達が集まるのも分かるよ。 ☆ 藤沢周平「闇の穴」の、短編7編の中の一つだ。 周平作品お馴染みの、庄内地方 海坂藩(うなさかはん)が舞台。 短編小説だから、ストーリーはシンプル。 主人公の朔之助(東山紀之)が、脱藩した佐久間(片岡愛之助)を討つ旅に出る。 佐久間は、朔之助の妹田鶴(菊池凛子)の夫だ。 朔之助と佐久間は、藩で一二の剣の遣い手。田鶴も女だてらに直心流の小太刀の遣い手。 妹の田鶴は気性が激しい。場合によっては兄妹で斬り合いになるかもしれない。 気が重い旅立ちだ。 佐久間と田鶴の夫婦は、小川のほとりの小屋に忍んで生活していた。 ☆ 藤沢周平独特の風景描写が、画面からも感じられる。 腰の二本差しに重量感があって良い。 殺陣も中々雰囲気でてる。 ドタバタしない、全編粛々と進行する。佳作だ。 11/07/05 映画三昧 「晴耕雨読、時々映画」生活。今年前半の鑑賞映画は、 1/7「アンストッパブル」 1/20「バーレスク」 1/28「グリーンホーネット」 2/2「RED/レッド」 2/14「ザ・タウン」 「ウオールストリート」 2/23「ヒア・アフター」 3/1「英国王のスピーチ」 「昼下がりの情事」 3/2「ナルニア国物語3D」 3/9「ツーリスト」 4/4「ザ・ファイター」 4/12「ザ・ライト」 4/19「太陽がいっぱい」 4/26「男と女」 5/11「スタンド・バイ・ミー」 「ブラック・スワン」 5/18「エクスペリメント」 5/24「第三の男」 5/24「3Dパイレーツ・オブ・カリビアン生命の泉」 5/27「アジャストメント」 6/14「羊たちの沈黙」 6/14「X−MENファーストジェネレーション」 6/21「スカイライン」 6/28「スーパーエイト」 ☆ 名画を除き良かったのは、「バーレスク」と「アンストッパブル」だ。 11/06/25 「スカイラインー征服」 観客は結構多い。老若男女。意外に中年女性の一人が多い。 芋太郎の左右共、中年女性の一人。へーえ、何で、SF映画ですよ。ラブストーリーじゃないよ。 3.11の影響で中止になった「世界侵略:ロサンゼルス決戦」は、9月公開って予告編だ。 これ、楽しみにしてたんだ。もっと早く見てーよー。 ☆ さて本編。地球外生命体の地球侵略の話だ。 最初の登場人物紹介。うーん、つまんね。早く宇宙人出せ。 まず巨大宇宙船。沢山の小型飛行物体。 小型飛行物体から細長いのが出て窓から部屋の中の人間を探す。 「宇宙戦争」でも細長いのが出て人間を探したな。 主人公はマンションの20階から海へ逃げようとする。 海の方が見つかり易いじゃないか。固執理由が不明だ。 主人公達以外の逃げ惑う人がいない。不自然。 大都会(ロサンゼルス)なのに、人っ子一人いない。 侵略1日目は地球軍の反撃全くなし。2日目から。遅い。 地球侵略の目的、地球と宇宙人の戦争の勝敗は?、判んねーぞ。 巨大宇宙船に取り込まれた主人公が宇宙人化?。 なんだか中途半端な終わり方だぞ。続編があるのか?。 やっぱり、「世界侵略:ロサンゼルス決戦」に期待しよう。 11/06/05 「アジャストメント」 わりと時間に余裕が出来た。 だから、「第三の男」 「パイレーツ・オブ・カリビアン」 「アジャストメント」を見た。 で、「アジャストメント」の話。 ☆ 政治家役のマット・デイモンが、運命調整局という組織に人生を管理されるという話。 1954年原作のSF話だから、承知して見た方がいい。 見所は、まさにドラえもんの”どこでもドア”だ。 ドアを開けたら別世界へワープ。次のドアでまた別世界へ。 ただし、帽子をかぶっていなければいけない。へーえ。 話の展開が不自然なところも多いんじゃないの。 上院議員選挙で当選目前なのに、下半身露出で落選。おい、マット・デイモン、なんなんだ。 何百年もの間、人類をコントロールしてきた運命調整局の男(ミュータント?)が、 いとも簡単に尾行を失敗かよ。 運命調整局の男が、”どこでもドア”をマット・デイモンに簡単に与えたり。 マット・デイモンが上院議員になり、さらに将来大統領にならないと大変な事になる。 大変な事って世界がどうなってしまうのか。 まあ57年も前の原作だからね。 SF・サスペンス・アクション・ラブストーリーというところか。 スピーディな展開と、マット・デイモンの人気でなんとかなっている映画か。 11/05/25 「エクスペリメント」 管理機故障で農作業中断。で、「エクスペリメント」を見に行く。 地味な映画だから、予想通り観客4人。チケット売場は混んでたのに。 ☆ 40年前スタンフォード大学で実際に行われた実験を元に製作された。 失業したトラヴィスはインド旅行の旅費稼ぎに求人広告に応募する。 日給1,000ドルで14日間。24人の男が雇われた。 24人は看守役と囚人役に分けられ、刑務所跡内で終日それぞれの役割で振舞う。 監視カメラが監視し、暴力行為があれば赤ランプが点灯する。 そして実験は中止され、報酬は支払われないという。 1日目、囚人達のバスケットボールが看守に当たり、緊張が高まる。 2日目、囚人の食事は不味い。規則通り食事を残さず食べる様強要する看守達。 反抗し騒ぐ囚人たち。 人当たりの良かったパリスだが、看守側のリーダーシップをとり、体罰をエスカレートさせて行く。 「赤ランが点灯しないんだから、この程度は構わないんだ」 平和主義者のトラヴィスも、囚人側のリーダーになり、反抗する。 「こんなにやられてるのに、なぜ中止しないんだ」 相当な暴力行為に発展するが、赤ランプは点灯しない。 6日目、死者も出て暴動が起き、乱闘。赤ランプ点灯。 実験は中止、刑務所のシャッターが開く。その瞬間23人(1人死亡)我に帰る。 ☆ 最後の方で「結局我々はサルを越えていなかった」という台詞があった。 暴力行為があれば実験は中止される。 すると報酬がもらえなくなるということで、皆最初は冷静さがあった。 しかし、やがて看守役は本物の看守に、囚人役は本物の囚人のなっていく。 そしてキレて暴力に走る。 立場を自分に置換えてみると、なんとも頼りない。やはりキレるだろう。 地味な映画だけど、考えさせらえるテーマだ。 11/05/15 「スタンド・バイ・ミー」 「ブラック・スワン」 雨なので骨休めにムービックスへ出掛ける。 「午前十時の映画祭」は「スタンド・バイ・ミー」。 1987年の映画だ。見ていない。 この時39才。仕事中心の生活で映画から遠ざかるっていた頃だ。 ☆ 人口1,200人の田舎町の、仲の良い12才の男の子4人の、2日間の冒険旅行。 列車にはねられて放置されているという死体を見に、30q先の森へ出かける。 男の子達の無鉄砲な行動、強がり、悩み、わかるヨ。 良く出来た映画だ。 それなのに、観客がイカン。 男の子達の台詞に、一々声を上げて笑う男がいる。劇場内、白ける。 映画の始めから終わりまで続く。 前回の「男と女」の時もいた。 自分で選んだ指定席なのに、あっちこっち勝手に席替え。 後からきた客に退かされる。そしてぶつぶつ大きい声で独り言。 他人に迷惑かけているのに全く気付かない人が、確実に増えている。 ☆ 続いて「ブラック・スワン」。 アカデミー賞主演女優賞、ゴールデングローブ賞他主要な賞を総なめという映画。 今日が封切り日だ。なるほど、女性客が多め。 バレーダンサーのニナ(ナタリー・ポートマン)、 元ダンサーの母親にも支えられ、バレー一筋の人生。 「白鳥の湖」の主役は、外見も性格も異なる白鳥と黒鳥の一人二役演じなければならない。 ”白鳥だけなら間違いなくニナ、君だ” ”リリーは演じてるんじゃない、内面から出る官能だ」 背中に刺青、エキゾチックな色気の新人リリーは、黒鳥のお手本だ。 大抜擢でつかんだ主役、リリーに奪われる。 黒鳥への完璧な変身を追及するニナ。 次々に身に覚えのない奇怪な出来事で、錯乱状態に陥る。 公演初日前夜は狂気の状態。 純真可憐な白鳥が、官能的な黒鳥に脱皮していくお話だ。 11/05/05 「男と女」 先週に引き続き「午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本」だ。 今週もフランス映画で「男と女」。 クロードルルーシェ監督、”ダバダバダ、ダバダバダ… …”という主題歌で有名だ。 でもこれ、初めて見る。ストーリーも知らない。 相変わらず観客は結構居る。 ☆ ストーリーはシンプルなんだね。 妻が自殺してしまったカーレーサーのジャン・ルイと、スタントマンの夫を亡くしたアンヌ。 それぞれ男の子と女の子を寄宿学校に預けてあり、時々会いに行く生活。 ごく自然に知り合う。 最初はぎこちない会話。段々好意を持つ様になる。 回想シーンがいくつもあり、それで二人のこれまで生活や心情などが判る。 ジャン・ルイがモンテカルロ・ラリーで優勝、パリのアンヌが「愛しています」と電報を送る。 モンテカルロからパリへ3,000qを車をとばして駆けつける。 結ばれたかに見えたが、アンヌは「夫は私の中ではまだ生きています」と言う。別れる。 でもジャン・ルイ、彼女が下車する駅へ行って迎える。 予想通りの展開だが、まあイイです。 ☆ この映画、人によっては”眠くなる”なんて言う人もいるかな。 前のパトナーの事も引きずって、真面目なバツ一コブ付き大人の物語。 こういうのは芋太郎、製作者の思惑に乗っかり、どっぷり浸かって見ます。 11/04/25 「太陽がいっぱい」 最近子供向きの映画が多過ぎる。 折角時間が出来たのに、見たいのが少ない。 こんな時は「午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本」だ。 ムービックスに出向いた。今週は「太陽がいっぱい」だ。 ☆ 結構観客が多い。若い人、そうでない人、女性、男性、様々。 有名な映画だし、主題歌もヒットしたし、アラン・ドロンはイケメンだし、当然か。 調べてみると、このときアラン・ドロンは24才だ。 これで一躍スターになった。 その昔見た時は、”顔が整い過ぎているんじゃないか” ”ジャンポール・ベルモンドの方が、圧倒的な存在感だよ” ”チャールズ・ブロンソンの男臭さはどうだい” なんて思ったものだ。 でも今日見ると、”演技も顔に負けてない”かな。 マリー・ラフォレという女優さん、美人ですね。 ☆ 見ているうちに、「太陽がいっぱい」と「冒険者たち」の場面を混同してたのに気付いた。 他の映画のシーンと混同しているのが、大分ありそうだ。 どうも人(自分だけ?)の記憶は怪しいものだ。 この映画、今のサスペンス映画とはテンポも違うし、ストーリーもわかってる。 それでも充分楽しめた。 11/04/15 「ザ・ライト−エクソシストの真実−」 農繁期に入ったけど、前日が雨、今日は強風の12日。 疲れてないけど休息日にして「ザ・ライト」を見に出かけた。 ☆ 地味そうな映画だから、多分ガラガラの予想は当たった。他に2人だ。 ホラー映画は1人じゃいやだから、2人でも居るだけいいよ。 バチカンが舞台の実話だそうだ。 信仰心が無いが、エクソシスト(悪魔払い)養成講座に通うことになった学生。 その教師となる神父が、少女に憑いた悪魔を祓おうと奮闘する。 少女は殺され、こんどは神父に悪魔が憑く。という風に展開していく。 予想したほどえぐい場面はない。深夜に1人でも大丈夫なくらいだ 実話を基にしているからかも知れない。 ルーカス神父役のアンソニー・ホプキンス、貫禄の演技ですね。 まあ、全体的に地味な映画だ。 11/04/05 「ザ・ファイター」 一番最初に再開した映画館はコロナ。 計画停電の様子を見ながら、最初は夜間のみ。 そして昼間もやる様になった。 しかし、上映時間が今日・明日くらいしか決まらない。 二番目に再開したのがムービックス。 ここも上映時間が、今日・明日くらいしか決まってない。 まあ、停電に左右されるので仕方ないね。 イオンは4日現在いまだ休館だ。 ☆ で、早速ムービックスへ「ザ・ファイター」を見に出向いた。 結構混雑してる。子供と母親のグループが多い。 売店は長蛇の列。子供向けの映画が多いからね。 「ザ・ファイター」の劇場はガラガラ、観客6〜7人だ。 ☆ 実在のプロボクサーの話だ。 兄ディッキー(クリスチャン・ベール)がコーチ。 昔の活躍で地元のヒーローだが、ドラッグ常習者で前科27犯。 この俳優、出る映画はかなり多いね。 母アリス(メリッサ・レオ)がマネージャーで、試合をマッチメイクする。 9人の母親で逞しいが、あまり良い試合を組まない。 この2人がアカデミー助演男優賞と助演女優賞を取った。 なるほど、主役の影が少し薄いかもしれない。 弟ミッキー(マーク・ウオールバーグ)は、寂れた街のボクシング・ジムで、 癖のある家族らと揉めながら、世界チャンピオンをめざす。 以前見た「レスラー」ほどではないが、まあ、いいんではないでしょうか。 11/03/25 休館 災害や残虐場面等のある映画は上映延期の様だ。 「ザ・ライト」「唐山大地震」「世界侵略:ロサンゼルス決戦」「カウントダウンZERO]等々。 「午前十時の映画祭」もだ。 さらに、計画停電のあおりで休館になってしまった。 よく行く3館(コロナ・イオン・ムービックス)共に休館。 映画を見て元気が出るということもある。 時間限定、上映本数限定でもいいですから、早目の再開頼みます。 ☆ 節電、ガソリン節約、映画館休館。当分みんなで我慢生活だ。 そのうちリバウンドで、消費が増え経済も上向くじゃあないかね。 11/03/15 「ツーリスト」 アンジェリーナ・ジョリー様とジョニー・デップの2大俳優、 それと観光地ヴェニスを見せる映画ですね。 テンポが、今時の映画としては緩やかですね。 アクションも、まるで古い映画と変わらないですね。 ヴェニスは良いですね。 数少ない海外旅行の中の行った事のある所だから、懐かしい。 ☆ アンジーはやはり素敵だ。 アヒルの様な歩き方もいい。 たらこ唇も健在。 次は是非、ド派手なアクションを見せてくれ。 予告編の時から、アンジーを見るのが第一目的だった。 それ以上の期待はしてなかった。 だから、これ位の出来でもいいよ。 11/03/05 「昼下がりの情事」 「英国王のスピーチ」 「ナルニア国物語/第3章」 3月1日、”MOBIX”へ映画を見に行く。 いつもの映画館でやっていない映画も、ここは大抵やっている。 そして今、「午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本」”Series1赤の50本”をやっている。 これは1950〜70年頃の傑作娯楽作品を、一年間にわたり連続上映する。 毎日十時から上映、料金1,000円。有り難い企画である。 今週は「昼下がりの情事」。 映画館でヘップバーンさまにお目にかかるのは、随分久し振りだ。 「暗くなるまで待って」以来だろうか。 モノクロ、いいね。昔の映画は何となく気が休まる。 ☆ 続いて「英国王のスピーチ」を鑑賞。 本日はMOBIXのサービスディで全員1,000円。 それに前日のニュースで、この映画がアカデミー賞で作品、監督、脚本、主演男優の 4冠受賞を報じたので更に混んだ。 子供の頃から重度の吃音(どもり)のジョージ6世。 兄がバツ2の女性と結婚する為、国王を辞めてしまう。 弟のジョージ6世が国王に就任。戴冠式もあるし、演説もしなきゃならない。 ドクター資格のない言語障害専門のオーストラリア人に就いて、衝突しながらも吃音を克服。 ドイツと開戦する事態で国民を励ますスピーチを、ついにやり遂げる。 実話だそうだ。 日本の皇室だったら、ここまでオープンには出来ないだろう。 昔、ケネディ大統領の演説に、コーラスと演奏を付けたのを聞いたことがある。 名演説は、テンポと間がこんなに良いものかと感心したものだった。 言葉と演説は国をまとめる力があるんだよ、カンさん。 ☆ 3月2日、いつもの映画館で「ナルニア国物語/第3章」を3Dでみた。 3Dメガネが有料になったから、家から持参する。 えっ、他に観客いないぞ。予告編が終わり本編始まる頃、やっと2人入場。 予想外の不入りだ。 でも内容は悪くないよ。 新しいキャラクターの、小生意気な少年が登場した。良い味が出てる。 娯楽ファンタジーだから、理屈抜きで楽しむに限る。 11/02/25 「ヒア アフター」 製作総指揮がスティーブン・スピルバーグ、監督がクリント・イーストウッドだ。 期待して見に行った。 観客の入りは良い。 みんなC・イーストウッド監督への期待が大なのだろう。 ☆ 東南アジアで津波に遭い、死後の世界を覗いたパリの女性キャスター。 双子の兄を交通事故でなくし、兄と話したいと霊媒師を探すロンドンの少年。 霊能力者として活躍したが、死者との対話に疲れきったサンフランシスコの工員。 三人が、ロンドンのブックフェア会場でかかわりあっていく。。 ☆ とまあこんなストーリーだ。 冒頭の津波の場面は、まあ迫力あった。 その後は淡々と進行していく。 イーストウッド監督らしく丁寧に造り込まれてると思う。 しかし、なにか物足りない。もっと何か起こって欲しい。 物足りないまま終ってしまった。 11/02/05 予告編 その昔「乞う ご期待」と言う様なタイトルの、テレビドラマを見た記憶がある。 映画の予告編を作るのが仕事の主人公。 上司「素晴らしい、本編を上回ってる」と褒める。 主人公「ダメだ、予告編が本編を上回っちゃあイカン」 の様な台詞があったと思う。 予告編を盛んにやっておきながら、本編公開が無いことがある。 最近では「アウトレイジ」。 芋太郎が行く映画館のはなしだけど。 何ヶ月も前から予告編をやってるのもある。 最初はタイトル、俳優程度。 段々映像が増えてくる。 最近では「ウオールストリート」 芋太郎が行く映画館のはなしだけど。 予告編は字幕スーパー。 でも公開映画は吹き替えのみ。字幕版はどうした。 最近では「… … … なんだっけ」 タイトル出て来ないヨー。 芋太郎が行く映画館のはなしだけど。 スーパードライと八海山と大樹氷で、記憶がどっかへふっ飛んだ。どんまい、々々。 この所度々「ツーリスト」の予告編。 やったあ、アンジェリーナ・ジョリー様だ。 タラコ唇のアンジェリーナ・ジョリー様だ。 いいぞ、アンジェリーナ!! それ、アンジェリーナ!! 今夜どうも悪酔いです。 11/01/25 「バーレスク」 20日、映画を見る時間ができた。 明日で終了の「バーレスク」に決め、出かけた。 観客はまあまあの入り。そして90%以上が女性だ。 予想以上に女性が多い。 皆大人の様で、館内は落着いている。ヨシヨシ。 ”バーレスク・ラウンジ”は、毎夜セクシーダンスと歌のショーを繰り広げるクラブ。 歌手になりたくて、アイオワの田舎からロサンゼルスに来たアリ。 就活で覗いた、バーレスクのショーに魅せられるアリ。 無理矢理バーレスクのウエイトレスになっちゃう。 次に無理矢理踊りを認めさせ、ダンサーになる。 ショーの途中でアクシデントが起きる。 ダンサーのアリがとっさに歌い、場を繕う。 ワンフレーズ歌っただけで、あっと言う間に観客を惹きつける圧倒的な歌唱力。 「あんた、歌えるの!」 「言う暇なかったの」 たちまちバーレスク・ラウンジのトップスターになる。 傾いていた店を救い、お客も増えた。 そして、ステップアップしていくストーリーかと予想してたら、 育ててくれたバーレスクで歌い続けると思わせるエンディング。 アリ役のクリスティーナ・アレギラ。 アメリカの有名なポップス歌手とのこと。 この人の歌と踊りは、素晴らしい。 次から次の歌と踊りの華麗なショー。 シンプルなストーリーでハッピーエンド。 まるで、自分がクラブで飲みながら楽しんでいる気分になる。 見て良かったネ。あっと言う間の楽しい130分だった。 11/01/15 「アンストッパブル」 7日、仕事は休みにし、今日が封切りの「アンストッパブル」を見に行った。 予告編では結構迫力あったので、楽しみにしていた。 飲食物持込み禁止の映画館だけど、冬は内ポケットにサンドイッチ・おにぎりくらいは入る。 で、着膨れ風で入場。 会社から72日前に”90日後にクビ”を言われてるベテラン機関士のフランク。 親が会社の役員で、縁故採用されて4ヶ月の新人車掌ウイル。 「幼稚園じゃねえぜ」「老人ホームかと思った」初対面はギクシャクの二人が、初コンビを組み 乗車。 貨物列車777号がちょっとしたミスで無人で走りだす。 暴走する貨物列車は全長800m、大量の化学薬品とディーゼル燃料を積んでいる。 脱線すればミサイル並みの暴走列車777号を前に、二人は序々に気持ちが開いていく。 フランクは妻が死に、18才と19才の娘とはギクシャクした関係。 ウイルは妻と別居中。 暴走列車を追いかけながら、そんな事も打ち明ける。 ほとんど全編暴走列車と二人の奮闘。 暴走列車の合い間に、コントロール室・会社役員・二人の娘・別居中の妻。 CGとは違う現場の迫力が良い。 シンプルなストーリーでハッピーエンド。 鑑賞後は気分が良かった。 11/01/05 2010年後半の鑑賞映画は、 12/17「ロビン・フッド」 「ハリーポッター死の秘宝1」 12/7「SPACE BATTLESHIP ヤマト」 「武士の家計簿」 11/11「エクリプス」 10/19「エクスペンダブルス」 10/21「桜田門外ノ変」 9/28「十三人の刺客」 10/12「ナイト&ディ」 8/24「特攻家郎Aチーム」 9/13「バイオハザードW(3D)」 7/21「エアーベンダー」 7/27「インセプション」 8/3「ソルト」 7/3「プレデターズ」 7/5「アデル」 7/12「必死剣 鳥刺し」 芋太郎の選ぶ2010年洋画ベスト3は、 「アバター」 「ソルト」 「ハート・ロッカー」というところか。 「ソルト」はえこひいきだけど、アンジェリーナ・ジョリーさまがヒロインだから入れる。 |
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