15/09/15 白昼夢で遊ぶ(第一話)
夕日が稜線に沈む頃、いつものひなびた温泉旅館に到着。
迎える女将は30代後半の未亡人。板長と中居二人の瀟洒な宿。
心尽くしの岩魚や山菜の夕食で心身共満たされ、就寝。
翌日は太陽が高く上った頃起床。それでも沢や林を散策。
部屋へ戻り、畳まないでと頼んでおいた蒲団にごろり寝転んで読書。ほどなく中食の時間。
食べ終わり茶をすすっていると武宮九段到着。「定峰の明王院以来ですね」。
置石3子で対局、惜敗。控え目な口調で手直しをしてくれる。
翌日、午前中は同様に散策と読書で過ごす。
中食後茶をすすっていると、「いやー遠くてかなわんわー」と吉田美香八段到着。
置石3子で対局、惜敗。関西弁で手直しをしながらも、笑いをとるのは忘れない。
3日目、どこで聞いたか碁敵3人程がやってくる。
「会所にきないからどうしたんだんべえ」「とにかく碁をうつべえ」と上州弁丸出し。
急きょ”天然舞茸争奪碁会”で終日盛り上がる。
4日目、朝から渓流釣り。ガキの頃は連日釣り。アタリに合わせる要領は体が覚えている。
持ち帰った釣果を、板長が塩焼きとお造りにしてくれた。
お客さんがいないからって、女将の酌で昼間から地酒を、冷やで1合ぬる燗で1合。
5日目、午前中は同様に散策と読書で過ごす。
中食後茶をすすっていると、「こんちわ」と石田芳夫24世本因坊到着。
置石4子で対局、惨敗。さすが下手殺し容赦なし。講評はいつも理路整然変化図多数。
6日目、午前中は同様に散策と読書で過ごす。
中食後茶をすすっていると万波奈穂三段到着。「大盤解説の時のアンパン思い出すわ」。
いつも、笑顔もファッションもサービス満点だ。
置石3子で対局、1目勝ち。いろいろ配慮してくれる。
7日目、午前中は最後の散策と読書で過ごす。
弁当と読み終えた10冊を鞄に、良き思いを胸に、今度来るのはいつかな…。
読書三昧と囲碁三昧の一週間だった。
|
|
|
15/08/25 びりっけつ
ここは回転寿司や、まずはまぐろ。まぐろは赤身が好きだ。
大トロ中トロより赤身が好きだ。でも赤身は、まぐろの中のびりっけつだ。
で、びりっけつ(びり、どんけつ)を思い、勝手にランキングする。
・クルマなら軽、
・店舗なら露店、
・コーヒーならアメリカン、
・お茶なら番茶、
・サラリーマンなら新入社員、
・野菜ならモヤシ、
・川魚ならメダカ、
・海魚ならイワシ、
・甲殻類ならミジンコ、
・塩辛ならオキアミ、
・楽器ならカスタネット、
・自転車ならママチャリ、
・家電なら電球、
・道路ならけものみち、
・部屋なら納戸、
・野球なら三角ベースボール、
・金魚なら子赤、
・お足なら一円、
・球技ならパチンコ、
・花火なら線香、
・食事なら醤油かけご飯、… … んーん、酔がまわってって来た。
”びり”って良いんじゃないか、好ましいんじゃないか。
主張あり、個性あり、安価。可能性も、矜持も持っていそう。
隣に座らせて話をさせれば、一家言ありそうな連中ばかりだ。
なんか元気が湧いて、13皿はいけそうだ。
|
|
|
15/08/15 (夏季研究レポート)グルメ水戸光圀
昨夏は徳川家康について学んだ。今夏は水戸光圀について考察した。
水戸光圀公(1628〜1700年)はご存知黄門さま。
グルメな光圀公は、”日本で最初にこれを食べたのは光圀公”と言われるのが多いそうだ。
☆
光圀公が食したとされるものは、
・ラーメン(後楽うどん)…中華めん、豚肉からとった出汁、薬味はニラ・ラッキョウ・ネギ
・ニンニク・ハジカミの五辛で、光圀公自ら調理したそうだ。
・餃子…一般的日本人はつい最近の戦後から。
・羊肉…羊の飼育が普及したのは明治時代。
・チーズ…昔から蘇(そ)や乾酪(かんらく)と呼ばれるものがあった。時代小説にも登場する。
・黒豆納豆…納豆は、平安時代には食べられてる。
・牛肉・豚肉…古代から食べられてる。
・ニンニク…平安時代から栽培されてる。
・ラッキョウ…平安時代から栽培されてる。
・ウリ…縄文時代から食べられてる。
・もも…縄文時代から食べられてる。
・リンゴ…平安時代から栽培されてる。
・すもも…平安時代から栽培されてる。
・ツル…江戸時代の高級食材で、三鳥二魚と呼ばれる五大珍味のひとつ。
ちなみに、五大珍味とは、ツル、ヒバリ、バン、タイ、アンコウだそうだ。
・カモ…平安時代から食べられてる。
・鮒…古代から食べられてる。
・鮭…古代から食べられてる。
☆
光圀公の生涯は、開府25年から元禄時代まで。
江戸時代は、「人は陸、物は水」のコンセプトで、物流はさらに大きく発達した。
陸奥方面〜大平洋〜江戸湾の東廻り、日本海〜下関〜瀬戸内海〜大平洋〜江戸湾の西廻りの
海上輸送路も開拓された。
東南アジア諸国との朱印船貿易も発展した。
早鮨(はやずし)…押し鮨や、江戸前の握り寿司も登場している。
寛政の改革などで倹約と禁欲政策はあったものの、種々の食べ物があったろう。
武士も農民も職人も商人も、いろいろなものを食してたのではないだろか。
ラーメン・餃子・羊肉は、日本で最初に食べたのは光圀公と言われれば納得。
それ以外は、光圀公は様々なものを食していたよと言うことか。
|
|
|
15/07/05 牛もも肉のみそ漬け
ニンニク味噌床に初漬け。
レシピには牛もも肉(たたき用)とあったけど、焼肉用を用意。
いずれにせよ、わが家の食卓には滅多に載ることのない食材だ。
@沸騰した湯に酒を加え、牛肉を茹でる。
A粗熱を飛ばし、水気を押える。
Bニンニク味噌床に漬け、冷蔵庫で5時間おく。
あとは食べるだけ。美味。
昔3年半過ごした兵庫県から盆暮れ帰郷の折、何度か買った「神戸牛の味噌漬」を思い出した。
次はわが家らしく安価な食材、ゴボウ・ニンジン・ゆで卵・鱈などを試す。
|
|
15/06/25 ニンニク味噌床
「ニンニク味噌床」を仕込んでみた。
一度作れば一生ものだという。
糠床みたいに掻き回さなくってよし、腐らない。
まさにずぼらな人向きだ。
料理研究家の松田美智子さんのご指示通りにした。
2種類の味噌・酒・ニンニクを混ぜる。
それを冷蔵庫で2週間ほど休ませれば「ニンニク味噌床」の完成だ。
超チョーカンタン。
2週間後の漬け込み(最初は牛肉予定)を思うだけで、もうヨダレが。
|
|
15/06/15 復調
10日間自宅で静かに過ごす。
11日目、6時から庭木の剪定再開。9時30分で午前の部終了。
この日も日中は30°を超えた。
午後は4時から始め6時30分まで。
緩い作業で体の回復状況を確かめる。どうやら大丈夫。
久々の汗で、晩酌(本日は偽ビール⇒焼酎)も美味い。
|
|
15/06/05 初体験
6月1日(月)赤口、最高気温31.1°湿度27% 晴。
4時、 起床、新聞読む。取溜め録画見る。
7時、 軽トラ荷台のタンクに350リットル程を積み、圃場2ヶ所に農薬散布。
9時、 庭木の剪定開始。伽羅木、ヒバ等やっつける。
12時、 昼食と休憩。
14時、 再び庭木の剪定。椿、寒椿に取り掛かる。
何かおかしいぞ。体のバランスが取れない。コケる。
14時30分、 作業中止。横になる。
15時、 目が回る。両手両足は動く。脳卒中ではなさそうと自己診断。
氷枕で安静。水分補給も。
17時頃、 更に目が回ってきた。天井がグルグル、泥酔した時と同じだ。嘔吐。
奥に、「救急車を呼んでくれ」と静かに頼んだ。
待つ間、両手両足の確認。血管は切れてないと自分に言い聞かせる。
サイレンの音が近づいて来る。頼もしく聞こえる。
☆
脳のCT撮影は異常なし、点滴1時間程。病名言われないが、日射病か。
22時頃、 帰ってよいと言われる。
まだフラフラするし、気分悪いし、一晩置いて欲しい。
病院のスリッパで、タクシーで、フラフラと家にたどり着いた。
「救急車」と「日射病」の初体験であった。
|
|
|
15/05/25 街の風景
江戸の町に多かったものは、『火事 喧嘩、伊勢屋 稲荷に犬の糞』だったそうな。
伊勢屋は屋号、稲荷は稲荷神社、祠だ。
現代の街はなんだろ。
青春時代は、『喫茶 パチンコ ボーリング、マンガ ジーンズにミニスカート』てな記憶。
街はどんどん変わっていく。
現在は、『スマホ コンビニ 太陽光、 カラス ジョギング 高齢者』てなところか。
☆
俺もいずれは高齢者として、街の風景に溶け込んでいくんだろうか。
嫌だ。「糞ジジイ」「枯れない奴だ」と言われようが。
夢はいつか。って酔っぱらってなに言ってんるんだろ。
|
|
15/03/25 園のまり & 白木みのるる
読書してたらBS番組から、♪いーまはなにーもいーわないでぇ♪…って
聞こえてきた。ああ、園まりの曲だな。
そういえば”園のまり”ってのがあったなあ。
NHKのドラマ「若い季節」。
プランタン化粧品のチャームガール三人娘のひとり、
園まりの役名が”園のまり”。
わたなべプロダクションのタレント総出演で、
今では考えられない位大勢のスターが出演してた。
皆芸名のままか、芸名をもじった役名が多かった。
50年も前のドラマなのに、まだ頭の中に残ってるんだ。
☆
そういえば、白木みのる⇒”白木みのるる”
中田ダイマル⇒”中田タイマル”
中田ラケット⇒”中田トッケラ”ってのも思い出した。
やはり50年程まえのドラマ「スチャラカ社員」だ。
芸名がそのまま役名だったと思う。
ある回の話。
ミヤコ蝶々扮する社長が占ってもらうと、社員の名前を変えたほうが
良いと言われた。
それで上記の様に変える。
脳ミソのシワに、こんなのも残ってるんだ。
でも、川上のぼる、藤田まこと、長谷百合らの変名は思い出せない。
|
|
|
|
15/03/15 漫画
対局中、「こいつは面倒だなぁ、そういえばホセメンドーサ(面倒サ)ってのがいたなぁ」
などと呟いたら、反応したのはとなりのS野七段。
「ジョーの髪が真っ白になっちゃうんだよなー」
芋太郎もよく覚えている。
世界タイトル戦。一回毎の詳細な描写。
激しい打ち合い。コークスクリューパンチ。止めなきゃ2人とも廃人になっちゃうよ。
試合終了ゴング。ジョーの髪の毛は真っ白。椅子から立上がることはなかった。
翌週は、何かのはずみで、”のらくろ”が出てきた。
S藤六段は詳しい。二等兵から上等兵、軍曹、少尉……って昇格してったって。
××ってギャグ(今、酔っ払って思い出せず)もあった様だ。
「少年倶楽部」の連載だったようだ。
芋太郎の小学生時代の愛読書は「少年」。
人気連載まんがは、「鉄腕アトム」や「鉄人28号」だった。
|
|
|
15/01/05 年末年始
30日は恒例の那珂湊魚市場へ。
道中は濃いキリ。遠視気味の視力とフォグランプを頼りに120q走行。
いつもの回転すし店で、いつもの混雑で40分待ちで、10皿程食す。
市場は昨年より2〜3割高額だろか。
☆
31日、10年か20年ぶりか紅白歌合戦を見る。途中まで。
「盛上っていきましょう」って何度も何度も。
バラエティー化し過ぎ。
リハーサルし過ぎ。
あれもこれもやろうとし過ぎ。
ちっとも面白くない。
視聴者がこんなのを望んでいると考えてるのだろか。
改善提案
お笑いタレントは要らない。
司会はプロ。歌紹介のプロを揃える。
歌手は、話題性・cd売上げ・有線リクエストで30%程。
投票で、結果オープンで、70%程選ぶ。
セットは、1曲毎金も手間もかけ、徹底的に凝る。
採点は不要。するなら歌唱力・曲・詩・受けを。
2時間程で終える。
『さすがNHK、来年も観たい』って絶賛だ。
☆
1日、穏やかに新年の始まり。
|
|
|
|